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2010年 08月 17日
今、ヒースロー空港でこのブログを書いている。
このところ、引越し荷物搬出(船便・航空便合わせて64箱!)や、家の大掃除・引き渡し、今週から始まる英語サマースクールに参加する新MBA生歓迎会等と、なにかと慌しく過ごしてきた。 帰国前の新鮮な気持ちがあるうちに、僕がCambridge MBAで得たものを記しておきたい。 僕がケンブリッジMBAで得たものを一言でいうと、「自信」と「一生付き合いたいと思う数人の友人達」になると思う。 ********************* まず、「自信」について。 誤解を恐れずに言うと、僕は、Cambridge MBA に対して、ものすごい期待をして入学してきた訳ではない。 勿論、Strategy や Marketing や Organisational Behaviour 等、今まで系統立てて勉強する機会がなかった分野について、一通り押さえておきたいという目的はあった。 だが、正直の所、強く何かをTake-awayするつもりはあまり無かく、むしろ、「いかにCambridge MBA に対して、自分の付加価値をだし、貢献できるか、自分を試してみよう」という事が最大の目的だった。 1年間を振り返ると、目立つほどではないものの、そこそこ貢献できたのではないかと思う。 生徒会選挙の選挙管理人をしたり、Cambridge MBA 内での VCIC で優勝したり、India Trip の企画実行担当になったりした。 また、自分の専門分野・得意分野の授業では、授業の質を高める為に、なるべく発言するよう心がけた。 1年間という短い期間のMBAでは、授業そのものは要点を駆け足で触れる程度になりがち。 正直、Cambridge MBAで、感動するほどしびれる授業はなかったが、これだけMatureな生徒が揃っているのだから、授業の質を高めるのも下げるのも、半分ぐらいは生徒側に責任があると思う。従って、いかにその分野に詳しい生徒が授業に深みを与えられるかが重要になってくると思う。 学びという点では、今まで仕事を通じて断片的に得てきたもの(リーダーシップ論等を含め)を、ある程度体系的に整理できたし、かつ、自分がそこそこグローバルな世界でも通用する事を確認できた。また、自分の強みや弱みについて、日本基準ではなく、グローバル基準で冷静に見えるようになったと思う。 経営に対する体系的な知識・見方を得た事や、MBAという学位をとれた事(正確にはまだだが)といった外形的な側面も重要だが、それ以上に「Cambridge MBAでそこそこやれた(自分の強み・弱みや能力を認識した上で)」、という自信の方が、僕にとっては意味が大きい。 今回得た「自信」を、過信するのではなく、謙虚に、如何に活かすか、それが僕の今後の課題。 ******************* 次に、「一生付き合いたいと思う数人の友人達」について。 Cambridge MBA で最も意外だったのは、Management Practiceや、CVPやGCP等のプロジェクトを通じて、チームワーク力やリーダーシップ力の養成に、特に力を入れているという点だった。 また、Cambridge MBAの特徴にCollaborative Ethosがある。 MBAプログラム全体に、競争よりも協調を重視する思想が深く貫かれている。 MBAというヒエラルキーや強制力のないボランタリーな舞台で、これらが揃うとどうなるか? 敢えて言うと、その人のもつ本性やら力量が、より一層透けて見えてくるようになると思う。 例えば、グループ作業では、一人ぐらい何もやらなくても、大勢に影響がない。成績は、グループ単位となる場合がほとんどだし、仲間はCollaborative ethos として助けてくれる。 そうなると、グループに貢献しないフリーライダーになったり、無責任な言動をとったり、適当に作業を済ませたりするような人が出てくる一方、皆に気をくばり、自然とリーダーシップを発揮できる人、出来はよくなくとも一生懸命グループに貢献しようとする人、地道な作業を率先して実施してくれる人等がでてくる。 こんな舞台で1年間を過ごすと、本当に信頼でき、今後も付き合いたいと思う人が見えてくる。 僕は、数名のそんな友人ができた事に対し、非常に感謝している。一旦社会人になると、仕事の利害関係を離れ、新しい友人をつくる事が結構難しくなる。その意味で、この留学は、国内外に新しい友人をつくる、大切な機会を与えてくれた。 *********************** Cambridge MBAとは それは「ケンブリッジ大学」という世界最高水準の学問の府に中に存在し、1980年代後半以降「Cambridge Phenomenon」として一躍脚光を浴びたハイテククラスターが集積する街に存在する。 この今も成長を続けるハイテククラスターを支える為に、幾重ものネットワークが形成されており、Cambridge MBAとも密接にリンクしている。 Cambridge MBAは、設立後20年間で、あっという間に世界のトップクラスのビジネススクールの仲間入りを果たした。 だが、Cambridge MBAの本当の姿は、自分の本性や力量を丸裸にさせてしまう、ある意味、とても恐ろしい舞台なのだと思う。 だからこそ、自分をさらけだし、全力でぶつかると、より大きなものを得る事ができると思う。逆に、必ず誰かが助けてくれるから、そこそこ適当にやり、卒業する事だって、可能。 僕にとって、今回の留学が僕の人生を変えるほどの経験だったかどうかというと、現時点では、全くそんな事はない。 だが、今後の活かし方次第では、もしかしたら、大きな転換点になる可能性はあるかもしれないと思っている。 そう思わせてくれただけでも、Cambridge MBAに来て本当に良かった。
by cam2009
| 2010-08-17 05:58
| MBA
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