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2009年 11月 30日
今日は、Cambridge MBA Admissionの1st Roundの2回目のインタビューの日。
先週に続き、今日も日本人Applicantの方が一名来られていた。今回は、5分程話す機会があり、たまたま近くにいたApplicantの方と同じ会社の方(僕のStudy GroupのM君)を紹介。健闘を祈りたい。 さて、今日は午前中のManagement Practice(MP)、夕方のLeadership Seminarと、Leadershipに関するトピックが多い一日であった。 MPの授業でなるほどなと思ったのは、 John P. Kotterの有名な論文「What Leaders Really Do」の下記の一節。 “リーダーシップとは、「人と組織文化に訴えることで機能する柔軟で熱いもの」であり「変革の根源的な原動力」となる。一方、マネジメントとは、「予算・統制・人員配置などによって、複雑な既存組織を効率的に運営する」ものである。 マネジメントは、明確な組織を通じて実行されるのに対し、リーダーシップは人的ネットワークを構築して組織に働きかける。したがってその発揮のためには、人を心底から動かすための力をいかにして獲得し効果的に行使するかが、本質的に重要な課題となる” マネジメントも、従業員をMotivateする事が重要だし、マネジメントを限定的にとらえている点がやや気になる論文だが、リーダーシップについての指摘は、その通りと思う。特に、組織的なHierarchyがないMBA生同士のプロジェクトにおいて、リーダーシップを発揮する事は特に難しい。なんとなく、「あいつの言う事なら聞いてやろう」と思わせるのが、重要になってくるからだ。 そんな事を考えながら、夕方のLeadership Seminarに参加。Speakerは、世界最大の携帯電話オペレーターである英国VodafoneのCEOであった。 同氏の経歴は、Harvard MBAホルダーで、McKinsey でPartner、イタリアのOmnitelのCEOに転じ、その後OmnitelがVodafoneに買収された後、被買収者から買収者であるVodafoneのCEOにまで昇りつめたツワモノ。 前日のManagement Scienceの試験の疲れで、スピーチの途中、意識がとんでいる時間があったのだが、「Politicsによって自分の信念を曲げるべきではない。自分のゆるぎない価値観を持て」というメッセージが印象的であった。 全体的には、多少イタリア英語がきつかったが、Q&Aでの受け答え、戦略の語り口といい、とても頭の切れる戦略家という印象。 唯一気になった点を挙げるとすると、優秀・スマートすぎて、今日のMPで出てきた「熱いもの」をあまり感じなかった事、先日OBで出てきたレベル5リーダーの素養の一つ「謙虚さ」を感じなかった事ぐらい。 確かに同氏の戦略は正しいのかもしれない。IR等での受けも非常に良いと思う。だけど、同氏に本当に心底ついていこう、同氏の思い描く戦略を実行しようと心から思っている仲間がいるだろうか? 約1時間程度のスピーチ・Q&Aで到底分かるはずもなく、また、一MBA生にこんな評価をされるとも到底思っていないだろうけど。 それと、被買収者のCEOを買収者のCEOに抜擢するという発想は、非常に面白い。日本の伝統的な会社や、自分の会社でそんな発想ができるだろうか? 僕は、優秀でありフェアな方であれば、勿論なんら異論はない。日本板硝子でその実例があるが、真相は不明だが、家庭の理由で、結局元の社長(千秋パパ)に戻ってしまった。 日本郵政の社長人事は、どうなんだろう? …..と、こんな事を考えながら、町の中を少しサイクリングししつ家路につく。 町はクリスマスのイルミネーションがきれいだった。 もうすぐで今学期も終了。
by Cam2009
| 2009-11-30 23:59
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