Blog ランキング
以前の記事
2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 最新の記事
カテゴリ
フォロー中のブログ
最新のトラックバック
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2009年 11月 26日
常日頃、妻がイギリスの食品包装用のラップフィルムの品質の悪さに嘆いていたのだが、丁度タイミングよく購読している日経ビジネスに関連記事が掲載されていた。(2009年11月9日号)
日本ではクレハの「クレラップ」、旭化成系の「サランラップ」が2大ブランドであり、どこの家でもいずれかを使用していると思う。ところが、イギリスのラップは、非常に切りにくく、ちぎって使うような感じで、更にちぎってもくっついて非常に使いにくい。記事によると、これら商品は、日本から20年も遅れている製品らしい。 このような旧製品が売られている理由は、イギリスの流通構造にあるとの事。イギリスでは、テスコ(約30%)、アズダ(約17%. 米国ウォールマート傘下)、セインズベリー(約16%)、モリソンズ(数年前セーフウェイを買収)、コーポラティブの5社で80%以上のマーケットシェアを有し、小売業の寡占化・強い市場支配力が特徴。また、価格的にはNB(ナショナルブランド)よりも4割程低価格なPB(プライベートブランド)商品シェアが約30~40%もある。 一方で、日本はイオン(+ダイエー)、イトーヨーカドーの2強に加え、西友、ユニーの4グループで約40%であり、それ以下は非常にFragment な状況。また、PB商品シェアも5~10%程度である。数年前まで、イオンがM&Aを積極化していた背景には、日本の複雑な流通構造を改革し、小売業の市場支配力を高めることがあったと言われている。 その結果、近年の世界的な不景気下でも、英国のスーパーは増収増益を記録しており、苦戦している日本のスーパーとは対極をなしている。また、イオンやイトーヨーカドーもサービスの多様化を進めているが、テスコでは独自で車の修理サービス事業(日本のJAFのようなもの)を展開していたりと、スケールが違う。 ちなみに、Tescoの営業利益率は5%を超える。日本のスーパーの平均的な営業利益率は、確か2~3%程度だったと思う。また、ソニーが、ストリンガー社長が公言した営業利益率5%を達成できずに苦戦しているのを思い出す。イギリスの小売りは、日本の総合電気メーカーより利益率が高いのだ。 ケンブリッジに限ってみると、モリソンズは存在しないけれど、英国全体の縮図のような店舗が勢ぞろいしており、活況を呈している。その他、マーケット、日本食品などのスペシャリティを売りにしたお店もある。 1. ウェイトローズ(John Lewisグループ)…ケンブリッジ市内では、最も高級路線。日本でいうと、紀伊国屋まではいかないまでも、成城石井のような感じ。店のフォーマットは500坪ぐらいか。JBS手前のTrumpington通りを南に車で10分程下ると見えてくる。 50 Hauxton Rd, Trumpington, Cambridge, CB2 9FT +44 1223 845 777 2. マークス&スペンサー….中級の高めから高級路線。日本でいうと、クイーンズ伊勢丹、大丸ピーコックのような感じ。シティセンターにあるお店は、300坪の中型フォーマットで勝負というイメージ。Financial Timeの最近の記事によると、更にハイエンドな商品を取り扱う新規店舗展開を進める事を発表し、ウェイトローズをターゲットにしたNB・PBの比較広告を行ったが、逆にウェイトローズの増収増益に貢献してしまうという皮肉な結果となったとの事。 3. セインズベリー….中級から高級路線。日本でいうと、クイーンズ伊勢丹や東急ストアのような感じ。シティセンターにあるお店は、立地が最高で、300坪規模の店舗。 4. テスコ….低価格・中級型。日本でいうと、イオン・ダイエー・イトーヨーカドーといった感じ。大型店舗だと1000坪を超える。小型フォーマットのExpressを含めるとケンブリッジ市内に既に10店舗くらい存在すると思う。日本では、シーツーネットワーク「つるかめ」を買収したことで有名。 5.アズダ….低価格型。米国ウォールマーケット傘下であり、とにかく低価格路線。店の入り口に、「テスコと比較し、何品安い」といった宣伝広告が並ぶ。日本でいうと、もちろんウォールマート傘下の西友の大型版。1000坪ぐらい。 6.コーペラティブ….小型店舗(150坪ぐらい)、都市型。うちの近くにも存在する。 7. アルディ(ドイツ系)….世界的にはイオンよりも巨大なドイツ系スーパー。娘の小学校にいく途中のHiston Road沿いに存在するディスカウンター型スーパーで、約300坪規模。セールス品はアズダより安いと思う。特に、レジの早打ちが有名で一見の価値ありと言われている。 157 Histon Road, Cambridge, CB4 3JD 0844 406 8800 / 01245 215000 8. アイスランド…アルディの隣にあるディスカウンター型スーパーで、冷凍食品が豊富。 169-171 Histon Road, Cambridge CB4 3JD 01223 324 948 9. マーケット シティセンター内のマーケットでも、色々な店舗が並ぶ。新鮮・低価格が魅力。まだ試したことがないが、写真のように生マグロの切り身も売っている。(ちなみに、魚やは2店舗が交替で店を出している模様で、生マグロを売っている写真の店は、水曜から土曜日が担当とのこと) 10. Seoul Plaza 韓国系スーパーだが、ケンブリッジで日本食品が購入できるSpeciality型スーパーとして日本人コミュニティでは有名なお店。91-93 Mill Road, Cambridge, CB1 2AW 11. Cho Mee Seoul Plazaからみて、Mill Roadの反対側あたりにあるお店。中国系だが、日本食品も手に入るらしい。
by Cam2009
| 2009-11-26 10:19
| Cambridge Life
|
ファン申請 |
||