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2010年 02月 23日
今週は、体調が回復しつつあるものの、VCICのヨーロッパ選抜コンペテションの準備や、Marketingのグループワーク等の締め切りがあり、結構きつい日々が続く。
が、今日は、非常に対称的かつ典型的なリーダーの話を聞くことができ、とても面白かった。 まずは、Strategy のクラスで取り上げた、コブラビールの創業者CEOから。 この会社は、それまで英国に存在しなかったインド料理との相性の良いビールを提供する事を目的に、1989年に英国で創業。モンドセレクションで金賞を取るなど、高品質を売りに、2008年まで急成長を遂げた、伝説のビール会社。但し、創業20周年の昨年、急拡大のつけがでて、ついに資金繰りに窮し倒産、法的整理の後に、新しいスポンサーのもとで、再生を図っている。 で、僕の評価はと言うと、典型的なワンマン社長・創業者で、リーダーとしては最悪の部類。僕からすると、とてもかわいそうだと思ってしまうタイプの人物であった。仕事上、こんな創業者を相手に、議論し、時にはゴマをすり、時には本気で喧嘩したりしながら、自分を売り込む事があるのだが、魂までは絶対に売るまいと思う相手。 同氏の話は、前半は、ハーバードのExecutive リーダーシッププログラムを受講した事があるらしく、まるでマーケティングやアントレの授業を受けているような内容で、退屈で仕方がなかった。最後に、直近の資金繰りが窮した際に直面した交渉の経緯等を教えてくれたが、僕は、どこか他人の出来事のように話している印象を受けた。全ての失敗の責任は、たまたまタイミングが悪かっただけと、言い訳を言っているようにしか聞こえなかった。 同氏はPassionもあり、そこそこ頭も良いと思う。だからこそ、一番やっかいなのだ。多分、誰の言葉にも耳を貸さず、自分が一番正しいと思っているのだと思う。 企業を起業し成功させる為には、同氏のようなカリスマ的な力・Passionが必要だし、そこは僕も尊敬したい。 だけど、もう一段上の大成功を収めるには、企業の所有と経営の執行を分けて、敢えて自ら身を引くという選択肢もあったのではないか? 資金繰りで経営破綻する前の1~2年の間に、絶対に、決断すべき兆候やタイミングがあったと思う。そこを意図的に見逃したのは、過信に他ならない。同氏に最大の責任があると思う。 一方、夕方は、今年度最後の Enterprise Tuesday のイベントとして、ARM の CEO の話を聞く機会があった。 ARM のCEOは、典型的な経営のプロというタイプの人物。 冒頭、自分は大経営者ではなく、家族が何より大事だし、CEOとして業績を伸ばせているのは、 Visionを共有できる有能なTeamが存在しているからだと言いきった。 う~ん、何という違い。 多分、この謙虚さが、周囲の人物から信頼を得え、周囲の人物を動かす原動力になっているのだと思う。 どちらかというと地味なタイプの人物であったけど、見習いたいと思う要素を沢山持っている立派な経営者だった。
by cam2009
| 2010-02-23 06:07
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