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2010年 02月 05日
「結局、大企業でのInnovationは無理って事なんだろうか?」
「Google等の一部の特殊な企業を除き、海外の大企業でのInnovationは無理のような気がする。何故なら、従業員の会社への帰属意識が薄いから。結局、小さな企業で、成功と報酬がマッチする仕組みを造り、従業員が会社を背負っていくというOwnership感覚を持つような環境をつくならないと、Innovationが起きないと思う。」 「日本の大企業も、多分無理なんだろうな。ただ、日本人は、会社に対するロイヤリティとかプライドが比較的高いから、必ずしも報酬とマッチしなくても、Innovationを生む環境を創れるかもしれない。そうすると、やっぱり一番重要なのは、トップのリーダーシップかな。」 まだ、考えが生煮えなんだが、Innovationの授業を受けていて、こんな思いを抱きつつある。 今日は、Innovationの授業で、イギリスのオーガニックチョコレートメーカー「Green & Blacks」の Founder の話を聞く機会があった。 彼がCEOの時、Green & Blacksは、キャドバリーに買収された。(その後、先月そのキャドバリーがクラフトに買収されたのはご存じの通り。) 彼の話を聞いていても、結局は、「Green & Blacksは、キャドバリーに買収され、大企業病になってしまし、すっかりダメな会社になってしまった。いくら優秀な人がそろっていても、大企業では Innovationは無理」としか、聞こえなかった。 最近の授業で、Toyota や Sony の例が良く話題として出てくるが、残念ながら、昔の輝きを失っていると思う。特に、Toyotaについては、ここ数日、リコール問題への対応について、かなりNegativeな報道がされていて、非常に残念。 ちなみに、金融の世界で Innovation って何だろう? 自分の組織で、Innovationって何だろう?と考えたら、思考停止状態になってしまった。。。 2010年 02月 04日
ケンブリッジMBAでは、1年間のプログラム中、4つのProjectを行う。
最初(Michaelmas)の学期では、Cambridge Venture Project (CVP)と言って、主にケンブリッジ市内のベンチャー企業に対する、マーケティングリサーチを中心としたパートタイムのコンサルティングを行う。対象企業は自動的に割り当てられ、Studyグループで取り組む。 今学期(Lent)は、ケンブリッジMBAの目玉の一つである、Global Consulting Project (GCP)がある。 GCPは、全世界の企業を対象に、1ヶ月間のフルタイムで、コンサルティングを行うもの。MBA Officeが、対象企業・Project内容を示し、生徒から希望優先順位を募ったうえで、チームメンバーを決めていく。 今年は、全部で70ぐらいのProject 候補が示されたが、そのうち約半分が英国以外(中国、インド、大陸欧州、米国、中東、アフリカ)、残りがロンドンを中心にした英国企業であった。 業種・規模も多岐に渡っており、Google, Cisco等のIT・Telecom・Web事業関連, Q-Cell等のクリーンテック関連, Aston Martin, Jaguar, Toyota(米国のFinancial Service), American Airline等のTransportation系、New York Times等のMedia系、Lloyds TSB Bank, Barklays, Macquarie Bank, E&Y等のFinance・VC系、Oxfam, Fairtrade, African Development Bank, Global Fund等の NGO、国際機関系等が含まれていた。(一部は、生徒主導で、企業にコンタクトし、プロジェクトを造っている。) また、来学期(East)は、今年から二つのProjectに取り組む予定。 1つは、今年より導入されたConcentration制に沿ったCapstone Project。これは、グループワークの延長みたいなもので、6月中旬の10日間ぐらいで、特定のテーマに沿った内容をリサーチ・分析し、グループでプレゼン・提案するというもの。 もう1つは、最後の7~8月に行うProject で、今年より色々な選択肢が増えた。以下のいずれかを行えば良いらしいが、詳細は、まだ良く分からない。 ・従来のIndividual Project... 各自が卒論みたいなものを描く ・授業で利用するケースを描く ・企業インターン ・語学 で、昨日、GCPの割り当ての連絡がMBA Officeよりあり、僕は第一希望通り、フランスの製造業(太陽光パネルの製造・販売)の資金調達関連プロジェクトにアサインされた。(このプロジェクトは、希望者が多く、親しくしていた韓国人のY君がメンバーから漏れてしまって残念だったが。) これで、3月中旬から4月中旬の1ヶ月間、パリで働くこととなり、今からちょっと楽しみである。 2010年 02月 03日
今週は、毎日、ゲストスピーカーによる講演が続いている。
- 月曜日: One Laptop per Child (OLPC)というNPOのPresidentによる講演 - 火曜日: Innovationの授業で取り扱ったBritish TelecomによるR&D部門を中心としたInnovation Managementについての講演 - 水曜日: Strategy の授業で取り扱った Google (JBSの卒業生)によるGoogleの戦略について 今日のGoogleも、中国、プライバシー、ガバナンス、カルチャー等興味深い話題が多かったが、個人的関心から言うと、OLPCのPresidentによる講演が、心の琴線に触れる内容で一番良かった。 OLPCとは、アメリカのMITの教授の提唱によって始まった教育プロジェクトで、世界中の子供たちに100ドルのLaptop Computerを提供する事を目的として設立されたNGO。 ![]() このPresidentは、今まで大企業のCFOなどを歴任し、企業売却・買収等を経験してきたBusiness personなのだが、このOLPCの事業で、今までのどんなBusiness でも体験できなかった心のEuphoria(陶酔)を感じているという。 このスピーチの最後に紹介された動画と、この”Euphoria”という言葉が、どうしても気になって仕方がなかった。 「あなたは、今の仕事に、心のEuphoriaを感じていますか?」っと、問われているようで。 「ホントは、オレ、こんな事をやりたくて、約10年前、会社を辞めて、私費でアメリカの大学院に留学したんだよな。」 「あの時の思い、忘れてないよな」ってね。 2010年 02月 02日
今回は、僕の所属するPembroke College での食事について、紹介したい。
Pembroke College は、JBSに最も近いCollege であり、昼食時に、MBAの学生が最も良く利用するCollegeの一つ。で、味の方はというと、それほど悪くなく、僕は結構気に入っている。 個人的には、ケンブリッジ大学のCollegeのうち、最も食事に力をいれているCollegeなのではないかと思う。 例えば、 ① 実は、Pembrokeは、夜のフォーマルディナーを毎日週7回、開催している。更に大学院生用のみのフォーマルディナーを週1回開催している。 ② 食事部門のマネージャーから、単なるメニューの案内だけでなく、新メニューの特徴や食材の説明、調理場の様子などの案内が、毎週メールで届く。 ③ このマネージャーのブログに出てくる写真付きのメニューが秀逸。結構、本格派のメニューがそろう。 ④ 最近、昼の時間帯に、半個室でのフォーマルランチの提供を開始。(写真のテーブル。週7日可能で、予約制) ![]() うちのような子連れファミリーの場合、夜のフォーマルディナーにはなかなか参加できない為、先週末、④の昼のランチを家族で予約し試してみた。 感想はというと、食事もそこそこおいしかったし、何よりも、小さい子連れでCollegeでの食事を経験するという点では、非常に良い企画だと思う。また、昼からのワインを頂くのも、気分が良い。(お陰で、その直後の参加したファミリーコンサートは、あまり覚えていないけど。。。) 次の目標は、家族での夜のフォーマルディナー参加! ちなみに、最近発表された学生投票によるCollege の食事ランキングでは、Pembrokeは第二位との事。(例の食事部門のマネージャーに言わせると、King's のフォーマルは、Pembrokeの2倍の値段で、かつ週に1回なので、質の高いディナーを提供できて当たり前との事。) Top Formal Halls Ranking (1=best 5=worst) 2.18 King’s 2.19 Pembroke 2.26 Corpus Christi 2.39 St. John’s 2.61 Jesus 2.69 Peterhouse 2.73 Magdalene 2.81 Emmanuel 2.82 Downing 3.08 Newnham 3.09 Queens’ 3.15 Robinson 3.16 Trinity 3.19 Murray Edwards 3.26 Trinity Hall 3.66 St. Catharine’s 3.67 Homerton 3.69 Fitzwilliam 3.82 Christ’s 4.14 Girton 2010年 01月 28日
MBAの授業の方は、今週は、グループでのケース分析に追われ、あまり余裕がない生活を送っている。
取り扱うケースは、勿論授業によって異なるのだが、「アップル」「グーグル」「スウォッチ」「ブリティッシュテレコム」といった典型的なものから、「Lemond(仏)の空飛ぶ車の開発」「Sinyi Relity(台湾の不動産会社)の事業ドメイン大転換」といったもの等、多岐にわたる。 今日、「グーグル」の次の戦略について、グループで議論している間に、全世界なビジネストレンドについて話す事があった。 今、一番のホットな分野は、環境技術(クリーンテック)で、特にスマートグリッド関連。 これは、全員で一致なのだが、逆に、あまりに加熱しすぎて、投資という観点では既に遅すぎるという印象。 次に、僕が強く主張したのが、BOP(ベイス・オブ・ザ・ピラミッド)ビジネス。 発展途上国の最貧困層(年間所得3000ドル未満の40億人)を対象にしたビジネスなのだが、要は、生活必需品について、先進国向けの製品から過剰な部分を大胆に取り除き、途上国用にカスタマイズして提供するというもの。生活必需品であるので、潜在的な需要は高く、かつ最貧困層も年々購買力が上がっているので、立派なビジネスとして成り立つのだ。実際に、大企業(ユニリーバ等)で、この分野に注目し、大成功を収めている例がある。 あとは、典型的なSNS系(Twitter)とか、アップル・グーグルの次の展開に関係する分野。 特に、グーグルについては、ネット検索を通じて全世界に大きな影響力を持ちつつあり、かつ手元資金も豊富な事から、巨大な顧客ベースを活用した新ビジネス展開に、誰もが注目している所。また、中国政府とのネット検閲論争の行方も、グーグルの海外戦略にとっての試金石と言える。 こういった世界の大きなトレンドに対し、日本企業がどう関わっていくのか、あるいは主導していけるかで、今後の日本の産業構図・発展が大きく変わっていくと思う。 僕は、今まで、金融や事業再生・再編という枠組みの中で活動をしてきたが、もう少し、活動の領域をルースにして、広げていきたいと思う。また、大きく転換(衰退?)しつつある日本の産業について、時代の大きな流れを鳥瞰しつつ、自分が活動できるあと20年間ぐらいで、何ができるか考えていきたいと思う。 MBAが終わるまでに、もう少し具体的にしていきい。 2010年 01月 26日
本日のEnterprise Tuesdayのトピックは、ずはり 「ドリームチームを創る」。
Red Gate Software や Alphamosaic の起業家による、チームメンバーのリクルーティング、動機づけ、モチベーションアップについてのスピーチがあった。 この手の会合では、毎回、起業し成功するには「Passion」が必要と刷り込まれる。 「Business とは非常にシンプルで、Passionをもつリーダーに有能な人材が集まる」のだと。 一方で、今日のStrategy や Innovationのクラスでは、Polaroid (米国)やMatra(フランスの自動車メーカー)のケースを扱い、一定の地位を築いた企業が、外的変化に対応できなかったり、判断を誤って、失敗していく姿を学んでいる。 「Businessとは複雑で、戦略やイノベーションがないと生き残れない」のだと。 最近、体力的にはかなりシンドイのだけれど、脳みそにストレッチをかけて、若返らせている感じ。 こういう事を繰り返す事で、ビジネスを視る目が自然と養われるのだと思う。 MBAも、使い方を間違わなければ、意外と役に立つのかも知れない。 2010年 01月 25日
Financial Times 紙による 2010 MBA Ranking が、本日発表された。
The Economist の MBA Ranking では11位(昨年7位)だったが、FTでは21位(昨年17位)となり、初めてトップ20を下回るランキングとなった。 又、初めて The other place (Oxford の事)のMBA プログラムよりも下のランキングとなった事に、学校関係者の方はかなり落胆していた。 それで、急きょ、JBS MBA の Directorより、MBA生に対し、FT Ranking下落の原因説明、今後の改善点等についての説明会が、本日昼開催された。 ランキング下落の一番の理由は、MBA卒業後の平均年収レベル(Cambridge MBA:$125,690)と、平均年収の上昇率(Cambridge MBA : 110%)の低さに起因するとの事。それも、このデータは、2006年度の卒業生をもとにしていると言う。 卒業生の多くが欧米の投資銀行に行けば、年収も上がるだろうし、ランキングも高くなるだろうが、ここCambridge MBAはむしろ、もっと MatureでDiversified な生徒の質を売りにしているはず。 個人的には、そりゃ、ランキングは高い方が良いのだけれど、あまり一喜一憂しても意味ないし、むしろ教授の質・授業の質を高める事にもっと専念してほしいと思う。 ちなみに、僕が貢献できるのは3年後のMBAランキングなのだけど、日本人の社費派遣者は、このランキングにプラスの貢献となるんだろうか?マイナスの貢献となるんだろうか?それとも、社費派遣は、そもそも調査の対象から外されるのだろうか?(どなたか知っている方、おりませんか?) 2010年 01月 24日
先週のOperational Managementの授業で、気になった事を一つ記しておきたい。
この授業、主に製造業の製造・運営・管理について学ぶ授業なのだが、この分野は日本が一番すぐれているという固定観念みたいなものが、一部の生徒にはある様子。 授業で、簡単な製造ラインのデモをやったのだが、その改善点について皆で意見を言い合っている際に、急に、「日本人のマネージャーに聞いてみよう!」と誰かが言いだした。 で、そういう時に大体どうなるかというと、最近白髪が増えつつある一番年上の僕が意見を言う羽目になる。 「おいおい、僕は金融業で、全然製造業の事は知らんけど、単純にデモに参加した人が不器用なんじゃないか?全員アジア人に変えたら、効率的になると思うよ。これが、製造業がどこにモノづくりをアウトソースすべきかのベンチマークになると思う。」 と、言いそうになったのだが、ぐっとこらえて、 「直線の製造ラインを、丸いテーブルにしてみては?改善点を皆に見える化させ、意見を容易に言い合い、すぐに改善できるようにすること、Inventoryを少なくする為、暇な人が忙しい人を助けられるようにする事をすれば良いと思う。」 などと、答えてみた。 内容はともかく、一部の人には、この科目= 日本人というイメージがどうも付きまとっているらしい。 授業の内容は、製造業に従事した事がない自分にとっては、実は新鮮で面白かったりするのだが、Study Groupで一緒のドイツ人に言わせると、製造業では当たり前の事で、大学でも仕事でも学んだ内容で、あまり有意義でないと言っていた。 いずれにせよ、この科目、今後も日本人が意見を求められる機会がありそうなので、「さすが日本人」と思われるようなコメントを心掛けたい。
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